派遣社員・契約社員の方へ


一般的な状況

派遣社員・契約社員は、会社との間に期間の定めのある労働契約を結ぶ点は同じですが、就業先と直接雇用にあるか否かという大きな違いがあります。契約社員は、正社員と同じく、就業先と直接雇用関係にあります。派遣社員は、派遣元との間で雇用契約を結び、就業先は仕事をする場所という位置づけです。

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よくある困りごと

派遣社員や契約社員の方は、家計の補助的な働き方というよりも、ご自身で生計を維持している方が多いように思います。したがって、がんの治療でお休みすることで契約解除されたり、次期契約を更新されなかったりすることで、経済的な不安を抱えることになります。また、現在の職場で治療をしながら仕事を続けたいと思っても、派遣社員や契約社員では利用できる制度が乏しく、就労継続に悩まれているという方々のご相談が絶えません。


考え方のポイント

考え方のポイントは、「どのように就労継続するか」と「使える制度はあるか」の2つだと思います。

まず、派遣社員の場合は、派遣元と派遣先と派遣社員という三角関係を上手く調整する必要があります。制度がなくても諦めず、治療スケジュールを主治医に確認して、派遣元と派遣先に相談しましょう。休職制度はなくとも派遣元・先の配慮により、休んでいる間だけ他の方を派遣してもらい、元の職場に復帰した派遣社員の方もいます。

次に、契約社員の場合は、雇用契約内容や使える社内制度が企業ごとに異なります。まず、病気の際に使えるお休み(年次有給休暇、休職、傷病休暇など)があるか確認しましょう。制度がない場合でも、そこで諦めず、職場の上司や人事に相談してみてください。

派遣社員や契約社員の方も健康保険や雇用保険に加入しています。高額療養費や傷病手当金はもちろん、退職した場合の失業等給付(いわゆる雇用保険の失業手当)も一定の要件を満たすことできちんと受給できます。


※このページの情報は一般論として記載しています。全ての人に該当しない可能性がありますが、参考情報としていただけましたら幸いです。
 (担当: 特定社会保険労務士 近藤明美)